30分で出来るエアコン取り外し工事

エアコンの取外しをご自身で行い、費用を節約したい方に取り外し方法をご説明致します。
はじめにエアコンの取り外しに関する責任はすべて自己責任で作業してください。少しでも不安のある方は弊社の取り外しサービスをおすすめ致します。 また、移設工事の場合は若干内容が異なる為、取り付け業者に一貫してお願いしてください。 エアコンの取り外しは取り付け工事に比べ比較的かんたんに行うことが出来ます。 早速ですがエアコンの取り外しに必要な事項をお伝えいたします。

エアコンの取り外しに必要な事項

  1. エアコンを運ぶ 
    エアコンの重量は標準的な家庭用エアコンで30~40キログラム御座います。詳しい重量は室外機に記載がございます。
  2. かんたんな電気知識
    一般的なルームエアコン(家庭用)の場合、室内機からコンセントを通じて電気が供給されております。 それに加え、分電盤(ブレーカー)の知識が少しあれば心配ないと思います。
  3. 工具、材料の用意
    エアコンの取り外しには数点の工具が必要となります。工具のご購入をお考えの方にホームセンターでの参考価格を記載しておきます。 エアコンを取外し後、使用する目的がない場合は少しでも安い物をお探しください。

必要な工具類

  • モンキーレンチ:500円
  • プラスドライバー:200円
  • ペンチまたはニッパー:300円
  • カッターナイフ:100円
  • 六角棒レンチ:200円
  • エアコン配管穴用パテ:100円

エアコンの取り外し方法

それでは準備が整ったとし取り外し作業に移ります。 作業中は汚れや怪我を防ぐ為に軍手の着用をおすすめ致します。

1.エアコン取り外し開始

室外機への配管が接続されている所のカバーをプラスドライバーでネジを外し、カバーを下方向へ押し取り外します。 カバー取外し後、内部の電気配線や配管が確認できたら写真に掲載の六角ボルト2カ所をモンキーレンチで左に回し取外します。 六角ボルトを外すと内部に六角棒レンチを差し込むバルブが現れます。

2.配管が細い方のバルブを完全に閉める

細い配管が接続されている方のバルブのみ六角棒レンチを使用し右回しで完全に閉めます。
これはエアコンの冷媒フロンガスを回収するポンプダウンで重要になります。

3.エアコンを強制冷房で運転します

エアコンを取り外す際、室内機と配管にある冷媒フロンガスを室外機に回収するポンプダウンを行う必要が御座います。 ポンプダウンを行うことで大気中に放出されるフロンガスを最小限に抑え環境に配慮します。 ガスというと危険なイメージですが人体への害はないようです。 強制冷房の方法は室外機に記載されている事が多いのですが、その他に取扱い説明書やインタネットのGoogle検索を使いエアコンの型番でも強制冷房の方法をお調べできます。 強制冷房運転は気温がエアコンの設定温度より低い場合でも強制的に冷房運転できる設定なので通常の冷房運転とは異なります。強制冷房運転の確認方法は室外機のプロペラファンの回転でも確認できます。運転時間はエアコンの配管が標準的な4メートル程度の場合、3分程度行ってください。

4.配管が太い方のバルブを完全に閉める

エアコンは運転状態のまま太い配管が接続されている方のバルブを六角棒レンチを使用し右回しで完全に閉めます。

5.エアコンの強制冷房運転を停止

リモコンでエアコンの運転を停止し、風向きフィンなどの動きが完全に止まった事を確認後エアコン室内機からの電源コードをコンセントから外してください。 必ず電源コードをコンセントから取り外してください。エアコンを停止させただけでは電気が供給されているため大変危険です。

6.エアコン配管、電気配線の取外し

エアコンの配管を取り外します。その際ボルトを少しゆるめる事で1~2秒間ほどエアーが抜けたような音がしますが異常では御座いません。 エアーが抜けたような音が止まらない場合、ポンプダウンが正常に行われておりません。この状態では5分程度フロンガスが放出されますので再度ポンプダウンをおすすめ致します。 次に電気配線を取り外しますが室内機の電源コードがコンセントから取り外されている事を再度確認し行ってください。六角ボルトとカバーを取り付け室外機側の作業は完了となります。

7.室内機の取り外し

室内機につながれた配管の接続部分は室内機の根元から50センチ程度のところにあります。配管の被覆テープをカッターナイフで切る事で確認できます。 接続部分が確認できましたら、その接続部分を室内機側に残しペンチやニッパーで切断してください。電気配線やドレンホースも同じ位置でかまいません。 接続部分をボルトから取り外す場合はモンキーレンチが2つ必要となります。 また、配管切断後の先端は鋭利な状態で危険ですのでテープで保護しコンパクトに巻いておく事をおすすめ致します。 続いて、室内機を据付板から取り外します。取り外し方は室内機底面の三角マークを押し上げながら手前に引くとツメの部分が外れます。それから室内機を上方向に持ち上げ取り外してください。

8.エアコン取外し完了

配管を回収し据付板をプラスドライバーで取り外します。 配管用の穴は既存のキャップや配管穴用パテでしっかり塞いでください。 お疲れ様でした。 以上でエアコンの取り外し作業の完了となります。